みやぎグリーンウォーカー

第1回 コクヨ東北販売さん

コクヨ東北販売さん コクヨ東北販売さんは、コクヨ製品の販売会社。創業以来「商品を通じて世の中の役に立つ」と言う企業理念に基づきコクヨグループ環境ビジョンを策定され環境事業に取り組んでいるそうです。
 エコ商品の割合を2010年には80%にすることを目標に取り組んでおり、多くのエコ商品を社会に送り出すことで社会貢献したいとおっしゃっていました。

エコからリサイクルへ

チューブファイルの説明

 例として、チューブファイルは品番がフ-630でしたが、その後再生材料を使った 商品が発売され、品番にはE(Eco)が付けられ、フ-E630へと移行しました。
 しかし、フ-E630では使った後はファイルの表材と綴じ具が分別廃棄されるだけでした。
 そこでファイル表材と綴じ具がそのまま再利用できる製品が開発されました。この製品の品番にはR(Recycle)が付けられ、フ-RT630が発売されました。
リサイクルの説明 補足(コクヨ製品の品番はフ=ファイル E=エコ R=リサイクル T=ツイン(両開き)など品番で分かるようにも工夫されているそうです)

チューブファイル

エコ商品の紹介

 カタログの中から、エコ商品をいくつか紹介していただきました!

●ドットライナー
ドットライナーテープのり。ケースに再生樹脂が使われています。カートリッジ式なので、本体が再使用できます。私たちも使わせていただきましたが、使いやすく、きれいにのりづけができました。
●間伐材フラットファイル
間伐材フラットファイル間伐材と古紙から作られています。綴じ具は片手で開閉できるユニバーサルデザインのもの。同じ間伐材から作られたものでチューブファイルもあります。
間伐材紙管ボールペン●間伐材紙管ボールペン(特注品)
間伐材と古紙から作られているボールペンです。素朴な風合いがいい味を出しています。特注対応商品です。

このようなエコのサンプルキットを各機関や事業所に情報提供し、その際にエコ商品に関するアンケートを行ったりして、製品作りの参考にしているそうです。また、私たちがインタビューの際使ったテーブルやイスも、コクヨ製品でした! これらの家具も、廃棄後に回収業者が簡単に分解・分別できるように作られている商品のようでした。

こだわり――生産コストがかかっても、良い商品をお求め安い価格で提供したい

 コクヨ製品のこだわりは、「多少の生産コストがかかっても、環境に良いものを作る」ということ。エコ商品は材料をリサイクルするなどの工程上コストがかかるもののようで、以前は通常商品よりもエコ商品はメーカー希望価格を10%程度UPさせて発売せざるを得ない状況でしたが、現在ではエコ商品の需要も多く、売上も伸びていることもあり、今までの商品と同額でカタログ表示し販売することが可能になっているそうです。また低コストの海外生産よりも、できるだけ国内で生産するように努力しているようです。
 国内の材料で信頼できる技術を生かして行きたいとのことです。エコ商品の売れ行きが悪くなると、リサイクル材料も使い難くなり、コスト削減のために海外生産への移管など 環境や国内にも影響を及ぼしかねないのでエコ商品の売上が伸びることは、より良いエコ商品の製造・販売につながるように感じました。

コクヨさんの主な環境への取り組み
  • 地球温暖化防止「軽装で室内温度を抑えるクールビズ」
  • 省資源・リサイクル「限りある資源を有効利用し廃棄物の排出量を削減する」
  • 法遵守と汚染の予防「コクヨ製品の原材料や部材に含まれる有害化学物質の管理と削減の推進」
  • 情報開示・コミュニケーション「積極的に環境情報を開示し、環境保全活動取り組みます」
  • 環境経営「コクヨグループの環境マネージメントシステムの構築」

エコプロダクツの調達・開発・提供「開発と販売が一体となった取り組みを推進などが主な取り組みの成果のようです。
その中でもコクヨ東北販売さんでは販売会社であり、エコ商品をいろいろな方に提供することで環境に優しい商品を社会に広め環境保護を実践しているのです。

環境だけでなく人にも優しい

 しかし、ただ環境に優しいというだけではなかなか商品は浸透しません。環境に対する意識の高さは個人・企業ごとに差があります。もし環境に対して関心があっても、それだけですべての方がエコ商品の導入に踏み切るとは限りません。そこで、コクヨさんが提案しているのが「ユニバーサルデザイン」で、エコ商品が誰にでも使いやすいと感じさせる商品を目指しているのです。

きっかけからエコ社会

 コクヨさんは10年以上も前から環境事業に取り組んでいる企業でエコ商品の販売当初に比べ、現在では多くのお客様にエコ商品が受け入れられるようになってきたそうです。特にコクヨ東北販売さんは販売のお仕事なので、お客さんの変化にとても敏感です。 以前は「エコ商品の価格が割高であったこともあり、環境に良いだけでなぜ高い値段のものを買わなきゃいけないのか」と言われたこともあったようですが、現在ではエコ商品の価格が今までの商品とほとんど変わらないこともあり「それは環境対応商品なの?」と言う言葉も多く耳にするそうです。これにはグリーン購入法が制定され国家機関などで調達 推進義務によりエコ製品の導入が始まり、関わりのある企業や団体にも環境意識が高まりグリーン購入が浸透してきているのではないかと感じているそうです。 ひとつのエコ商品よって多くの環境保護に繋がることを理解してもらい、継続的に同じ商品を購入してくれるそうです。

環境に優しい良いものを優先的に

環境に優しい良いものを優先的に 調達推進義務のある国家機関やISOを認証企業などではグリーン購入が定着してきているそうですが、私たち一般消費者にはまだまだエコ商品が浸透していないのが現状のようです。と言うのも店舗などで目にして購入することが多く、その中にはエコ商品より低価格重視のものや形状重視などの観点から作られた商品などがあり、エコより購買欲が上回る商品が多く出回って購入されている状況があるからと考えているようです。そこでコクヨさんではエコ商品のほとんどにユニバーサルデザインを取り入れたものを発売し、環境にやさしく使いやすいと好評のようです。確かに「安い商品やカッコいい、カワイイ商品」も良いのですが、「環境と使いやすさ」を考えたら多くの視点からエコユニバーサル商品が満足されるのではないでしょうか?とおっしゃっていました。(吉良)

■ 感想

取材メンバー 初めての取材で終始緊張の連続でしたが、コクヨ東北販売さんのお二人がとても親切に応じて下さったのでとても助かりました。現在に至るまでの苦労やエコ製品にかける思いを聞かせて頂くと、環境に貢献していることにお二人とも大きな誇りをお持ちになっているのが伝わってきました。遠い未来を見据えて環境問題に取り組むことができる企業には、それだけの信念があるのだと感じました。
 また、「とにかくサンプルをお客さんに見せて、グリーン購入適応製品の良さをしっかり伝える」とおっしゃっていたことが特に印象に残っています。コクヨ東北販売さんは他の企業に「環境保護」という価値を伝えています。これには、直接環境に貢献することとはまた違った大切さがあると思います。
 最後に、今回の取材で、エコ・ユニバーサルデザイン商品がこんなにあったのか!そしてこんなに便利なのか!ということに驚きました。今まで文具を買うときは値段の安さだけで選んでいましたが、今度からは使いやすさや環境への優しさなども考え、エコ商品も買ってみたいと思います。私たちが買うことで、エコ製品がさらに広まっていくのですから。

取材メンバー自己紹介
大友美里

東北大学文学部社会学専修二年
環境問題に関する企業の取り組みに興味があり、参加しました。インタビュー経験はこれが初めてですが、頑張ります!


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