惣水 敦彦 富士ゼロックス宮城×山岡 講子 みやぎグリーン購入ネットワーク事務局長

山岡
みやぎグリーン購入ネットワーク事務局長の山岡と申します。
本日はお忙しいところありがとうございます。利府町さんは、平成16年にISO9001の認証取得をしたとお聞きしました。他の行政や企業では、普通ISO14001を取得するところ、なぜISO9001を取得したのですか。
町長
座談会写真それには理由が二つあります。まず一点目は、「発想の転換」です。職員一人一人が「町民の視点に立った行政サービスの提供」を意識し業務を執行することで、町民からの苦情が少なくなると考えました。そして二点目は、「コミュニケーションの改善」です。縦割り行政ではなく組織が横断的に業務に取り組み、指示や伝達事項が直ちに伝わって、町民の声に対して迅速な対応ができるようにするためです。ISO9001を認証取得することによって、前例踏襲を打破し、限られた財源を創意工夫しながら、行財政の効率化と効果的な事業を執行できると考えたからです。
山岡
なるほど、行政サービスの向上としてISO9001を取得したということですね。それでは、取得後の行政サービスは改善されたということですか。
町長
座談会写真そうですね。町民からもISOを認証取得してから役場が変わった、接遇等がよくなったとの声も聞いております。ISO9001の認証については、組織内部で取り組みがほぼ定着したことから平成22年3月をもって終了しておりますが、現在でもISO9001の精神を継承しつつ、利府町独自のシステムを活用して、町民から信頼される行政運営を継続して行っております。
山岡
それでは、現在まで環境に対してどのような取り組みを行ってきたのですか。
町長
座談会写真環境への取り組みですと、「エコオフィスプラン」、「環境行政海外派遣」などの事業を行ってきました。まず、エコオフィスプランは、事務事業の執行に伴って発生する環境負荷を低減し、二酸化炭素排出量を削減するという目的の下、平成14年度に「利府町エコオフィスプラン‘02」を策定し実施してきました。現在は、平成24年度に策定された「利府町エコアクションプラン(第2期)」に基づき、継続して環境配慮行動に取り組んでいます。照明の間引き点灯や昼休みの消灯、空調設備の温度設定(夏:28℃ 冬:19℃)や、コピー用紙の両面印刷や水道への節水コマの取り付けなどの取り組みをしております。プラン策定前と比較して、職員の環境配慮への意識は向上しているということも実感しており、さらに役場庁舎へのエコシステムの導入も進めてきました。太陽光発電システムを設置したり、トイレの洗浄水には雨水を利用したり、地熱システムを冷暖房の補助エネルギーとして取り入れたりしております。役場庁舎に率先して環境配慮型のシステムを導入することで、町内事業者への波及効果を期待しております。
 
座談会写真次に環境行政海外派遣は、環境問題に関心の高い町民の方々を対象に、平成14年度から環境分野に先進的に取り組んでおりますスウェーデン王国及びデンマーク王国の環境政策を自らの目で見て見識を深めていただき、それぞれの地域において、ごみの減量化やリサイクルをはじめとした環境保全活動に携わっていただくリーダーを育成するために実施した事業です。海外への視察研修事業は、現在は実施しておりませんが、海外研修の修了生を中心に「エコライフ・利府」を結成し、イベントでのエコステーションにおけるごみの分別指導や小中学校におけるEM菌を使用したプール清掃の指導などの活動を行っています。このような取り組みによって、町民の皆さんの環境に対する意識が高まってきていると感じております。特に、家庭ごみの分別状況が良くなっており、ごみの減量化も図られています。
山岡
座談会写真利府町さんでは住民の皆さんも環境への意識が高まってきているのですね。それでは行政から町民の方々への環境教育としての取り組みは何か行っていますか。
町長
はい、例えば利府町の十符の里フェスティバルと同時開催している「りふ環境まるごとフェア」では、地球温暖化防止やごみ問題、グリーン購入の推進など環境保全をテーマとして普及活動をしています。町民一人ひとりの環境に対する意識を高め、地球環境の保全と循環型社会の構築に寄与するために、みやぎグリーン購入ネットワークを始めとする各種環境団体によるPRブースの出展や、エコクイズラリーなどを行っています。その他にも、エコステーションを設置し、来場者に対するごみの分別指導も行っています。 小中学校においては、エコライフ・利府の協力をいただいているEM菌を使用したプール清掃や、町内会等の団体に対し、ごみ減量・リサイクル等の出前講座や環境関連施設見学会を実施しております 。
山岡
震災後はどのように環境へ取り組んできましたか。
町長
座談会写真震災により、利府町の汚水を処理している仙塩処理センターが被災したことから、機会あるごとに町民の皆さんに対して節水を呼びかけております。町民の皆さんも、震災による断水を経験してから、水の大切さやありがたさがわかったこともあり、積極的に取り組んでいます。ごみ処理やリサイクルに関しても、以前からごみ減量、リサイクルに取り組んでいましたが、震災で出たガレキについても、できる限り分別・リサイクル処理をしております。
山岡
マネジメントシステムを認証取得している事業者に対する入札条件について、ISOとみちのくEMSなどの地域版マネジメントシステムで、評価に差があるのはなぜですか?今後、同等にする予定はあるのでしょうか?
町長
現在の入札における評価点の算定方法では、確かにISOと地域版マネジメントシステムとでは、評価に差があります。しかしながら、今後、状況などに応じて基準の改正を行っていくことにしています。その中で、評価の方法についても検討していきたいと考えています。
山岡
座談会写真最後に利府町さんは今後どのような持続可能な循環型社会を目指しているか、環境に対する今後の展望を教えてください。
町長
はい。利府町では、町民・事業者・町が相互に連携協力し、町全体が一丸となって環境問題に取り組んでいけるような施策を推進していきたいと考えております。
山岡
本日は貴重なお話をありがとうございました。
 

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